車検証の住所変更、自分でできる?手続き方法と必要書類を解説

車検証の住所変更、自分でできる?手続き方法と必要書類を解説

引っ越しをされた皆さま、新しい生活はもう慣れましたか?住所が変わると、役所での手続きだけでなく、免許証や銀行、クレジットカードなど、さまざまな手続きが必要になります。その中でも忘れがちですが、非常に重要なのが車検証の住所変更です。

「車検証の住所変更って自分でできるの?」「どんな書類が必要?」といった疑問を抱えている方も多いでしょう。結論から言うと、車検証の住所変更は自分で行うことができます。この記事では、普通自動車と軽自動車に分けて、必要な書類から具体的な手続きの流れ、費用までを分かりやすく解説します。

1:なぜ車検証の住所変更が必要?

車検証の住所変更を怠ると、さまざまな不利益を被る可能性があります。

  • 法律違反になる可能性: 道路運送車両法では、車検証の記載事項に変更があった場合、15日以内に変更手続きを行うことが義務付けられています。これに違反すると、罰金が科されることがあります。
  • 税金の通知が届かない: 自動車税の納付書は、車検証に記載されている住所に送付されます。住所変更をしないと、納付書が届かず、滞納してしまうリスクがあります。
  • リコール情報が届かない: 自動車メーカーからのリコール通知も、車検証の住所に送付されます。重要な安全情報を見逃してしまう可能性があります。
  • 保険のトラブル: 自動車保険の契約住所と車検証の住所が異なると、いざという時に保険金が支払われないなど、トラブルの原因になることがあります。

住所変更は、安全で安心なカーライフを送るために不可欠な手続きです。

2:普通自動車の手続き方法と必要書類

普通自動車の車検証住所変更は、新しい住所を管轄する運輸支局で行います。管轄する運輸支局は、ご自身のナンバープレートに記載されている地域名とは異なる場合があるので注意が必要です。

自分で手続きする場合の必要書類

  1. 自動車検査証:車検証です。
  2. 変更登録申請書(OCRシート第1号様式):運輸支局の窓口で入手できます。
  3. 手数料納付書:運輸支局の窓口で入手できます。
  4. 原因を証する書面等:住所の繋がりが証明できる住民票等
  5. 自動車税・自動車取得税申告書:運輸支局の窓口で入手できます。
  6. 所有者の委任状:本人以外(代理人)が手続きを行う場合に必要です。
  7. 使用者の委任状:申請書に使用者の記名があれば不要です。
  8. 自動車保管場所証明書:一般的に車庫証明と呼ばれます。
  9. 使用の本拠の位置を証するに足りる書面:継続的に拠点があることが確認できる課税証明書、電気・都市ガス・水道・固定電話料金領収書等(発行されてから3ヶ月以内のもの)

【自分でやる】手続きの流れ(普通自動車)

  1. 必要書類を準備する まずは上記の書類をすべて揃えましょう。特に住民票等は有効期限(3ヶ月以内)があるので注意が必要です。
  2. 新しい住所を管轄する運輸支局へ行く 事前に管轄の運輸支局を調べておきましょう。受付時間も確認しておくと安心です。
  3. 窓口で書類を入手・記入する 運輸支局内の窓口で、申請書(OCRシート)や手数料納付書などの書類を入手し、必要事項を記入します。
  4. 印紙を購入して貼る 手続きに必要な手数料(350円)の印紙を購入し、手数料納付書に貼り付けます。
  5. 書類を提出する 記入済みの書類一式を窓口に提出します。不備がなければ、新しい車検証が発行されます。
  6. 新しい車検証を受け取る 窓口で新しい車検証を受け取り、記載内容に間違いがないか確認して終了です。

3:軽自動車の手続き方法と必要書類

軽自動車の車検証住所変更は、新しい住所を管轄する軽自動車検査協会で行います。普通自動車とは手続き場所が異なるので注意しましょう。

自分で手続きする場合の必要書類

  1. 自動車検査証:車検証です。
  2. 住所を証するに足りる書面:発行から3ヶ月以内の住民票や印鑑証明書です。
  3. 自動車検査証変更記録申請書:軽自動車検査協会の窓口で入手できます。
  4. 申請依頼書:使用者以外(代理人)が手続きを行う場合に必要です。

【自分でやる】手続きの流れ(軽自動車)

  1. 必要書類を準備する まずは上記の書類をすべて揃えましょう。住民票等は有効期限(3ヶ月以内)に注意が必要です。
  2. 新しい住所を管轄する軽自動車検査協会へ行く 事前に管轄の軽自動車検査協会を調べておきましょう。受付時間も確認しておくと安心です。
  3. 窓口で書類を入手・記入する 軽自動車検査協会内の窓口で、申請書などを入手し、必要事項を記入します。
  4. 書類を提出する 記入済みの書類一式を窓口に提出します。不備がなければ、新しい車検証が発行されます。
  5. 新しい車検証を受け取る 窓口で新しい車検証を受け取り、記載内容に間違いがないか確認して終了です。

4:住所変更と同時にナンバープレートも変更する?

ナンバープレートの管轄が変わる場合は、車検証の住所変更と同時にナンバープレートの変更手続きも必要になります。

  • 普通自動車: 住所変更とナンバー変更は同時に行い、新しいナンバープレートを受け取ります。その後、封印と呼ばれる、ナンバープレートを固定する作業を運輸支局の職員に依頼します。
  • 軽自動車: 軽自動車には封印がないため、新しいナンバープレートを受け取り、自分で取り付けることができます。

5:住所変更にかかる費用と時間

  • 手数料:
    • 普通自動車: 350円(印紙代)
    • 軽自動車: 無料
  • ナンバープレート代:
    • 1,500円程度
    • 希望ナンバーや字光式ナンバーの場合は別途料金がかかります。
  • 手続きにかかる時間:
    • 書類に不備がなければ、おおむね1時間~2時間程度で完了します。

6:まとめ:自分でやれば費用を抑えられる!

車検証の住所変更は、専門の代行業者(行政書士等)に依頼することもできますが、費用が1万円程度かかる場合があります。一方、自分で手続きを行えば、住民票の発行費用やナンバープレート代など、最小限の費用で済ませることが可能です。

この記事を参考に、引っ越し後の手続きをスムーズに進めて、新しいカーライフを楽しみましょう。ご自身の状況に合わせて、適切な手続きを行ってください。

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