ガソリン代だけじゃない!見落としがちな車の維持費を徹底解説

ガソリン代だけじゃない!見落としがちな車の維持費を徹底解説

「車を買いたいけど、維持費が心配…」「ガソリン代が上がって家計を圧迫している…」

車を持つ人にとって、維持費は常に悩みの種ですよね。特に、多くの人が真っ先に思い浮かべるのはガソリン代ですが、実はそれ以外にもたくさんの費用がかかっています。この見えない維持費を把握していないと、想定外の出費で家計がピンチになることも。この記事では、ガソリン代だけでは済まされない車の維持費を項目別に徹底的に解説します。さらに、維持費を賢く抑えるための具体的な節約術もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

なぜ「ガソリン代だけ」ではダメなのか?

車を維持するためには、多岐にわたる費用が発生します。これらの費用は大きく分けて、「定期的・固定的にかかる費用」と「変動的な費用」の2種類に分類されます。

1. 定期的・固定的にかかる費用

このカテゴリーには、車の所有者なら誰もが支払う義務のある税金や保険料が含まれます。金額が比較的安定しているため、年間予算を立てやすいのが特徴です。

  • 自動車税/軽自動車税 毎年4月1日時点での車の所有者に対して課せられる税金です。排気量や車種によって税額が決まっており、毎年5月頃に納税通知書が送付されます。排気量が大きいほど税額も高くなります。
    • 普通自動車:排気量によって25,000円~110,000円程度
    • 軽自動車:一律10,800円
  • 自動車重量税 車の重さやエコカーの基準達成度に応じて課される税金です。新車登録時や車検時に、次の車検までの期間分を一括で支払います。エコカー減税の対象車であれば、税額が免除または減額されることもあります。
    13年目以降の車は増税されます。
    • 普通自動車:車両重量0.5トンごとに年間約4,100円
    • 軽自動車:一律年間3,300円
  • 自賠責保険料 法律で加入が義務付けられている保険です。事故の被害者を救済するためのもので、対人賠償に特化しています。こちらも車検時に次の車検までの期間分を一括で支払います。
    • 自家用乗用車(24ヶ月):約17,000円
    • 軽自動車(24ヶ月):約17,000円
  • 任意保険料 自賠責保険だけではカバーできない、自分の車の修理費用(車両保険)や相手の車・物への損害賠償、運転者自身のケガなど、より幅広いリスクに備えるための保険です。保険会社や補償内容、運転者の年齢、等級によって保険料が大きく変動します。

2. 変動的な費用

このカテゴリーの費用は、車の利用頻度や走行距離、メンテナンス状況によって変動します。計画的に備えておかないと、思わぬ出費につながりやすい項目です。

  • ガソリン代 車の維持費の中でも特に変動が大きく、日々の運転に直結する費用です。走行距離が長いほど、燃費が悪い車ほど、ガソリン代は高くなります。
  • 駐車場代 自宅に車を停めるスペースがない場合、月極駐車場を借りる必要があります。都心部では数万円以上かかることもあり、家賃と同様に毎月かかる大きな固定費となります。
  • 車検費用 新車は3年後、それ以降は2年ごとに必ず受ける必要があります。車検費用は、「法定費用」と「車検基本料・整備費用」の2つに分かれます。
    • 法定費用:自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料(印紙代)など、法律で定められた費用です。
    • 車検基本料・整備費用:点検費用や整備工賃、部品代など、依頼する業者(ディーラー、ガソリンスタンド、車検専門店など)によって大きく異なります。
  • メンテナンス・修理費用 車の状態を良好に保つために必要な費用です。定期的なオイル交換やタイヤ交換はもちろん、バッテリー、ワイパー、冷却水など、消耗品の交換費用も含まれます。また、故障や事故に遭った際の修理費用も考慮に入れておく必要があります。

車の維持費は年間でどのくらい?車種別の相場を徹底シミュレーション

では、具体的に年間でどのくらいの維持費がかかるのでしょうか?車種別にシミュレーションしてみましょう。(※以下の金額はあくまで目安です。地域、車の状態、利用状況によって大きく変動します。)

軽自動車の場合

  • 自動車税:10,800円
  • 自動車重量税(2年分を1年あたりに換算):3,300円/年
  • 自賠責保険料(2年分を1年あたりに換算):約8,500円/年
  • 任意保険料:約30,000円~50,000円
  • ガソリン代(年間10,000km走行、燃費20km/L、ガソリン代160円/Lで計算):80,000円
  • 駐車場代:年間100,000円(月8,333円として)
  • 車検費用(2年分を1年あたりに換算):約30,000円/年
  • その他メンテナンス費:約20,000円/年

年間合計:約282,600円~302,600円 月額換算:約23,550円~25,216円

軽自動車は税金や保険料が安いため、維持費を最も抑えやすい選択肢です。

小型自動車(コンパクトカー)の場合

  • 自動車税:30,500円
  • 自動車重量税(2年分を1年あたりに換算):7,500円/年
  • 自賠責保険料(2年分を1年あたりに換算):約8,700円/年
  • 任意保険料:約50,000円~80,000円
  • ガソリン代(年間10,000km走行、燃費15km/L、ガソリン代160円/Lで計算):106,666円
  • 駐車場代:年間100,000円(月8,333円として)
  • 車検費用(2年分を1年あたりに換算):約40,000円/年
  • その他メンテナンス費:約30,000円/年

年間合計:約373,366円~403,366円 月額換算:約31,113円~33,613円

軽自動車に比べて税金やガソリン代がやや高くなりますが、燃費の良いハイブリッド車を選べば、ガソリン代を大幅に抑えることが可能です。

賢く節約!見落としがちな維持費を抑える5つの方法

車の維持費は工夫次第で大きく削減できます。今日から実践できる、具体的な節約術をご紹介します。

1. 任意保険を見直す

任意保険は、同じ補償内容でも保険会社によって保険料が大きく異なります。以下のようなポイントを見直すだけで、年間数万円の節約につながる可能性があります。

  • 一括見積もりサイトを利用する:複数の保険会社の料金を比較することで、最適なプランを見つけられます。
  • 運転者限定や年齢条件を設定する:運転する人を限定したり、運転者の年齢条件を上げることで保険料が安くなります。
  • 不要な特約を外す:ロードサービスなど、クレジットカードの付帯サービスで代用できる特約は外すことを検討しましょう。
  • 車両保険を外す:これが一番費用を抑えられる方法です。ただ、車両に対する保険がなくなるため見極めが必要です。

2. 車検費用を抑える

車検費用は依頼先によって大きく変わります。

  • ディーラー:品質は高いが費用も高め。
  • 車検専門店:費用は安いが、整備の質は業者によって差がある。
  • ガソリンスタンド・カー用品店:手軽だが、追加整備が必要になる場合がある。

それぞれの特徴を比較し、自分の車と予算に合った業者を選びましょう。また、日頃からこまめなメンテナンスを行うことで、車検時の整備費用を抑えることができます。

3. 日々の運転でガソリン代を節約する

燃費を良くする運転を心がけるだけで、ガソリン代はかなり節約できます。

  • 急発進・急加速を控える:穏やかなアクセル操作を心がけましょう。
  • 定期的な空気圧チェック:タイヤの空気圧が低いと燃費が悪化します。定期的にチェックし、適正な空気圧を保ちましょう。
  • 不要な荷物を降ろす:車体が重いほど、燃費は悪くなります。トランクの荷物を見直してみましょう。

4. 駐車場代を見直す

自宅の近くに複数の月極駐車場がある場合、料金を比較してみましょう。少し離れた場所にある駐車場の方が安価なこともあります。また、最近ではシェアリングサービスを利用することで、必要な時だけ駐車場を借りるという選択肢もあります。

5. 定期的なメンテナンスを怠らない

「修理費用」は、維持費の中でも特に高額になりがちな項目です。日頃からオイル交換やタイヤの状態チェックなど、基本的なメンテナンスを欠かさないことで、大きな故障や予期せぬトラブルを防ぐことができます。これは結果的に、高額な修理費用を回避することにつながります。

まとめ:計画的な維持費管理で快適なカーライフを

車の維持費はガソリン代だけではありません。税金、保険料、車検、メンテナンスなど、様々な費用が複雑に絡み合っています。今回ご紹介したシミュレーションを参考に、ご自身の車の年間維持費を計算してみることをおすすめします。そして、任意保険の見直しや、日々の運転習慣の改善など、賢く節約できるポイントから実践してみてください。計画的に維持費を管理することで、車の維持に対する漠然とした不安が解消され、より快適で安心なカーライフを送ることができるでしょう。

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