【群馬県】EXPOチャレンジ支援補助金とは?展示会出展で最大200万円を獲得する方法

【群馬県】EXPOチャレンジ支援補助金とは?展示会出展で最大200万円を獲得する方法

群馬県の中堅・中小企業の皆様、新たな販路開拓にチャレンジする絶好の機会です!

「特定の国や取引先への依存リスクを低減したい」「自社製品を国内外の大規模展示会でPRしたい」とお考えであれば、群馬県が提供する「EXPOチャレンジ支援補助金」は強力な味方になります。

この補助金は、国内外の大規模展示会や見本市への出展にかかる経費を支援するもので、最大200万円もの補助を受けられる可能性があります。

この記事では、補助金の概要から、採択を勝ち取るための具体的な申請方法、活用のメリットまで、申請を検討されている企業様が知っておくべき情報を、補助金をメインに取り扱う行政書士が徹底的に解説します。

1|EXPOチャレンジ支援補助金の概要と目的

補助金の目的

EXPOチャレンジ支援補助金は、群馬県内に事業所を有する中堅・中小企業者が、国内外の大規模展示会や見本市へ出展する経費を支援することで、以下の目的達成を後押しします。

  1. 特定の国や取引先への依存リスクの回避・低減
  2. 新たな販路開拓の促進

世界情勢の変化に左右されにくい、強靭で多角的な事業基盤の構築を目指す企業にとって、まさに「チャレンジ」を後押しする補助金です。

補助対象者

以下の要件を満たす、群馬県内に主たる事業所を有する中堅・中小企業者等が対象です。

  • 県内に主たる事業所(営業拠点を除く)を有していること。

補助対象となる「展示会等」の要件

補助金の対象となる展示会等には、以下の要件があります。

  1. 国内外で開催される昨年度(または前回)来場者数が概ね1万人以上大規模な展示会等であること。
  2. 海外開催の場合、ASEAN、インド、欧州、オーストラリア、カナダ等で実施する展示会であること。(ただし、これらに該当しない場合も知事が認める場合は対象となります。)
  3. 令和8年3月13日(金)までに終了する展示会等であること。

単なる小規模な展示会や、自社製品の展示を主な目的としないイベントは対象外となるため、注意が必要です。

2|補助率と補助上限額を徹底解説

本補助金の最大の魅力は、海外展示会への高い補助率です。

開催地補助率補助上限額
国内展示会2分の1以内100万円
海外展示会3分の2以内200万円

【注目!】海外出展のメリット

海外展示会に出展する場合、補助率が3分の2に引き上げられ、補助上限額も国内の2倍の200万円になります。これは、リスクを恐れずに海外市場への挑戦を促す群馬県の強い意欲の表れです。

海外販路開拓を考えている企業にとっては、初期投資の負担を大幅に軽減できる、非常に有利な制度設計となっています。

3|補助対象経費の詳細と注意点

どのような経費が補助の対象となるかを正確に把握しておくことは、事業計画を立てる上で非常に重要です。

主な補助対象経費

経費項目具体的な内容
出展料展示会等の主催者に支払う小間代など
装飾・設営費展示ブースの設計、施工、撤去にかかる費用(自社)
広告宣伝費展示会ガイドブックへの広告掲載、PR用の動画・配布物の制作費用(ノベルティグッズは原則対象外)
通訳・翻訳費現地での商談・契約に必要な通訳者との契約料、広告等の現地言語への翻訳費用(通訳者は1名までの制限あり)
渡航・宿泊費海外開催のみ:展示会開催地への渡航費(エコノミークラスのみ)、宿泊費(上限基準あり)(2名分を上限)
委託費現地移動の委託など

補助対象外経費(特に注意が必要なもの)

以下の経費は、原則として補助対象となりません。申請前に必ず確認しましょう。

  • 人件費、旅費交通費(海外開催を除く国内旅費)
  • 汎用性のあるもの(パソコン、事務プリンター、文房具など)の購入費用
  • 飲食代、土産代、海外旅行保険
  • 他の団体から既に補助を受けている経費
  • 展示品等の試作・改良加工等にかかる経費
  • 取引に係る消費税及び地方消費税などの税金

ポイント: 補助金は「展示会出展に直接かかる費用」を補助するものです。汎用性の高いもの、自社の製品開発そのものにかかる費用、一般的な経費(国内旅費など)は対象外と理解しましょう。

3|申請から補助金受領までの流れ(スケジュール)

補助金は、申請してすぐに受け取れるわけではありません。必ず以下の流れを理解し、「後払い」であることを認識しておきましょう。

ステップ概要注意点
① 募集期間の確認群馬県ホームページで最新の公募要領を確認し、募集期間内に申請書類を提出します。現状~12/19(金)予算額に達し次第、早期に募集を締め切る場合があるため、早めの準備が肝要です。
② 申請書類の提出必要書類一式を電子メールで提出します。書類に不備がないか、公募要領のチェックリストで必ず確認しましょう。
③ 審査・交付決定提出された事業計画に基づき審査が行われ、採択された後、県から交付決定通知書が送付されます。交付決定日より前に発注・契約した経費は、原則として補助対象外です。
④ 事業の実施交付決定に基づき、展示会への出展、経費の支払いを行います。経費の証拠書類(契約書、請求書、領収書など)はすべて大切に保管してください。
⑤ 実績報告事業完了後、15日以内に、事業の実施内容と支出を証明する書類を添えて実績報告を行います。群馬県への報告が遅延すると補助金が受け取れない場合があります。
⑥ 補助金額の確定・支払い県による報告内容の審査を経て、最終的な補助金額が確定し、指定の口座に補助金が振り込まれます。補助金は後払いです。まずは自社で全額費用を立て替える必要があります。

また、補助金を受け取ったら終わりというわけではありません。事業終了後、翌年度から2年間取引情況等調査票を提出しなければならない点にご注意ください。この提出を怠ると、最悪の場合補助金の返還を求められる可能性があるため、申請前にしっかりと理解しておきましょう。

5|採択を勝ち取るための事業計画書作成のポイント

本補助金は、提出された書類に基づき、「特定の国や取引先への依存リスクを回避し、新たな販路開拓を促進する事業であるか」という観点で審査されます。

採択を勝ち取るためには、以下の3点を明確にした事業計画書を作成することが重要です。

1. 「なぜ展示会に出展するのか」を明確にする

  • 現在の課題の明記: 現在の売上における特定の取引先や国への依存度を具体的に示し、「この依存度を下げる必要がある」という明確な課題意識を記載します。
  • 出展の目的: 単に「PRしたい」ではなく、「〇〇(ターゲットとする国・地域)の新規顧客を〇社獲得し、今後3年間で売上を〇%向上させる」といった具体的な数値目標を掲げましょう。

2. 「販路開拓の具体性」を示す

  • ターゲット選定の根拠: 出展する展示会が、設定したターゲット市場・顧客層にとって最も効果的な場所である理由を明確に説明します。
  • 出展後のアクション: 展示会で名刺交換や商談を行った後の具体的なフォローアップ計画(商談件数、サンプル提供、見積提示など)までを記載し、補助金が「単なる出展」で終わらないことを示しましょう。

3. 「補助事業の適格性」を示す

  • 経費の妥当性: 補助金申請額と、それに対応する経費の使途を明確にし、その経費が事業目標達成のために必要不可欠であることを論理的に説明します。
  • 成果の波及効果: 補助金を活用した販路開拓が成功することで、群馬県経済や地域にどのような貢献をもたらすか(雇用創出、地域産業の活性化など)といった視点も盛り込むと、評価が高まります。

事業計画書は、補助金申請のための書類であると同時に、自社の販路開拓戦略を再確認し、社内で共有するための重要なツールでもあります。審査員に「この事業は将来性があり、県の目的達成に貢献する」と納得させられる内容を目指しましょう。

6|まとめ:EXPOチャレンジ補助金を活用して世界へ!

群馬県EXPOチャレンジ支援補助金は、中堅・中小企業が国内外の新たな市場へ挑戦するための、非常に価値ある支援策です。

国内展示会で最大100万円、そして海外展示会で最大200万円(補助率2/3)という手厚い支援は、新たな一歩を踏み出す企業様の大きな後押しとなります。

募集期間は予算の消化状況により早期に締め切られる可能性があります。

ぜひこの記事で解説したポイントを参考に、具体的な事業計画を練り上げ、群馬県ホームページから最新の公募要領を確認し、補助金という強力な武器を手に、新たな販路開拓という「EXPOチャレンジ」を成功させましょう!

(※本記事の内容は一般的な情報提供であり、最新の情報は必ず群馬県産業経済部 地域企業支援課の公式情報をご確認ください。申請手続きや採択の可否については、ご自身で責任をもって行ってください。)

問い合わせ先

群馬県 産業経済部 地域企業支援課 マーケティング支援係

  • 電話:027-226-3359
  • 群馬県ホームページにて最新の公募要領・申請様式をご確認ください。
弊所のご紹介

弊所は補助金申請サポートに特化した行政書士事務所です。
着手金は頂かず、補助金申請支援を行っております。ご相談は無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。公式ラインからでも大歓迎です。

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