舗装工事業とは?どんな工事の内容が当てはまる?取得に役立つ資格も併せて解説!
舗装工事業とは?どんな工事の内容が当てはまる?取得に役立つ資格も併せて解説!

私たちの生活に欠かせない道路や駐車場、空港の滑走路。これらを安全かつ快適に利用できるのは、舗装工事業のおかげです。舗装工事業は、アスファルトやコンクリートなどを用いて、路面を整備する専門の工事です。この記事では、建設業許可における舗装工事業の概要から具体的な工事内容、そしてこの分野で活躍するために役立つ資格まで、詳しく解説します。
これから舗装工事業の建設業許可の取得をお考えの方向けに、少しでもお役に立てれば幸いです。
1:舗装工事業の概要
舗装工事業とは、道路等の地面盤をアスファルト、コンクリート、砂、砂利、砕石等により舗装する工事を指します。単に地面を平らにするだけでなく、雨水を適切に排水したり、車両の重みに耐えたりするための構造を造ることが重要です。
この工事は、道路の耐久性や安全性、さらには騒音対策や景観にも関わるため、高度な技術と専門知識が求められます。新設工事だけでなく、老朽化した道路の補修や改修工事も舗装工事業の重要な役割です。
舗装工事業と土木一式工事業の違い
よく混同されがちなのが、土木一式工事業です。土木一式工事業は、道路や河川、橋梁など、大規模な土木構造物全般の工事を請け負うのに対し、舗装工事業は路面を舗装するという特定の専門工事に特化しています。土木一式工事の一部として舗装工事が行われることもありますが、専門性が高いため、舗装工事業として独立した許可業種となっています。
2:舗装工事業の主な工事内容
舗装工事業が手掛ける工事は多岐にわたります。ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。
1. アスファルト舗装工事
最も一般的な舗装工事です。アスファルト混合物を加熱して敷きならし、ローラーで締め固めて路面を形成します。耐久性が高く、短時間で施工できるため、一般道路や駐車場、歩道など幅広く利用されています。
2. コンクリート舗装工事
セメント・砂・砂利等を練り混ぜて造られたコンクリートを用いて路面を造る工事です。アスファルトに比べてコストはかかりますが、重い車両の通行に耐える強度が高く、耐久性に優れているため、空港の滑走路や港湾、一部の高速道路などで採用されています。
3. ブロック舗装工事
工場製品であるコンクリートブロックや天然石などを路盤や基盤の上に敷き並べ、構築する舗装工事です。
ブロックの形状やテクスチャ、天然石の色調や素材感により周辺環境と調和した空間を創造することができます。
4. 路盤築造工事
路盤築造工事とは、舗装の基礎となる部分を造る工事です。路床の上に砕石などを敷き、締め固めて、道路や駐車場が車両の重みに耐えられる頑丈な構造を形成します。
3:舗装工事業の許可取得に役立つ資格

舗装工事業を営むためには、建設業法に基づく建設業許可(舗装工事業) が必要です。この許可を取得するには、一定の要件を満たす必要があり、特に実務経験と技術者の資格が重要となります。
ここでは、舗装工事業の許可取得において必要な要件である専任技術者となるにあたって役に立つ資格をご紹介します。
資格は必須というわけでは無く、実務経験のみでも専任技術者となることは可能です。
専任技術者(現営業所技術者の要件についての記事はこちら)
土木施工管理技士
土木施工管理技士とは、道路や橋、ダムなどの土木工事において、施工計画の作成、工程・品質・安全管理などを担う国家資格を持つ現場の管理者です。
- 一級土木施工管理技士
- 二級土木施工管理技士(土木)
建設機械施工技士
建設機械施工技士とは、ブルドーザーや油圧ショベルなどの建設機械を用いて行う工事で、施工計画や工程・品質・安全管理を担う国家資格を持った現場の技術管理者です。
- 一級建設機械施工技士
- 二級建設機械施工技士(第1種~第6種)
舗装施工管理技術者
舗装施工管理技術者は、舗装工事に特化した技術と知識を証明する資格です。1級と2級があり、舗装工事の品質管理、施工技術、安全管理に関する専門性を高めることができます。
技術士
技術士(建設部門) は、建設分野における高度な専門的知識と技術応用能力を証明する国家資格です。特に大規模な土木プロジェクトや、技術的な専門性が求められる工事で役立ちます。
- 建設部門・総合技術監理部門(建設)
- 建設部門「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)
登録基幹技能者
熟練した作業能力に加え、現場を効率的にまとめるマネジメント能力を持つ、専門工事業の上級職長です。
- 登録運動施設基幹技能者
4:まとめ

舗装工事業は、私たちの生活を支える重要なインフラである道路や広場を築き、維持する専門性の高い仕事です。この分野で活躍するには、土木施工管理技士や建設機械施工技士といった専門資格の取得が非常に有効です。
これらの資格は、専門的な知識と技術を証明し、キャリアアップに繋がります。老朽化が進むインフラのメンテナンスや、環境に配慮した新しい舗装技術の開発など、舗装工事業の役割は今後ますます重要になるでしょう。舗装工事業の建設業許可を取得して、事業を拡大していきましょう。