「一時抹消登録」から「再登録」までを徹底解説!必要な書類と手続きの流れ

「一時抹消登録」から「再登録」までを徹底解説!必要な書類と手続きの流れ

はじめに:この記事でわかること

引っ越しや長期出張、あるいは一時的な車両の利用停止など、様々な理由で車を「一時抹消登録」することがあります。しかし、その後「もう一度車に乗りたい」と思ったとき、どうすればいいのか迷う方も多いのではないでしょうか?
(一時抹消登録と永久抹消登録の違いについてはこちら)

この記事では、一時抹消登録から、再び公道で走れるようにするまでの「再登録」手続きについて、必要な書類から具体的な流れまでを徹底的に解説します。これから「一時抹消登録・再登録をしようかな」とお考えの方のお役に立てれば幸いです。

そもそも「一時抹消登録」とは?なぜ行うの?

一時抹消登録とは、車の公道での使用を一時的にやめるための手続きです。廃車とは異なり、車体そのものは手元に残すことができ、必要になれば再び登録して乗ることができます。

この手続きを行う主な理由は以下の通りです。

  • 自動車税・自賠責保険料の節約: 車を所有しているだけで毎年かかる自動車税の課税が停止されます。また、自賠責保険も解約すれば、未経過期間分の保険料が払い戻されます。
  • 長期的な車両保管: 海外赴任や入院、あるいは長期間車に乗らない場合など、税金や保険料を無駄に支払うことなく、車を保管できます。
  • 売却前の車両管理: 友人や知人に車を譲る予定がある場合など、売却が決まるまでの間、一時的に登録を抹消しておくことで余計な費用を抑えられます。中古車販売店などの、ナンバーのない車は一時抹消中の場合が多いです。

一時抹消登録の手続きと必要書類のチェックリスト

一時抹消登録は、車検証に記載されている所有者が、管轄の運輸支局で行います。軽自動車の場合は軽自動車検査協会での手続きとなります。

手続きの流れ

  1. 必要書類の準備: 下記のリストを参考に書類を揃えます。
  2. 運輸支局での申請: 窓口で申請書(OCRシート第3号様式)に必要事項を記入します。
  3. ナンバープレートの返却: 前後のナンバープレートを返却窓口に提出します。
  4. 登録識別情報の通知書の受け取り: 手続きが完了すると、一時抹消登録証明書が交付されます。これは再登録の際に必ず必要になる重要な書類なので、絶対に紛失しないようにしましょう。

一時抹消登録に必要な書類チェックリスト

  • 一時抹消登録申請書: 運輸支局の窓口で入手できます。
  • 手数料納付書: 窓口で入手し、必要な印紙を貼り付けます。
  • 自動車検査証: 車検証のことです。
  • 所有者の印鑑証明書: 発行後3ヶ月以内のもの。
  • 自動車税申告書: 地域によっては不要なところもあります。
  • ナンバープレート: 前後2枚を返却します。
  • 所有者の委任状: 代理人が手続きを行う場合は、所有者の実印が押された委任状が必要です。

これらの書類を揃える際は、不備がないか何度も確認しましょう。

「一時抹消登録」から「再登録」へ!完全ガイド

一時抹消登録した車を再び公道で走らせるには、再登録(中古新規登録)の手続きが必要です。この手続きは以下のステップに分かれています。

ステップ1:車庫証明の取得

まず、車を保管する場所(車庫)を管轄する警察署で車庫証明を取得します。これは、再登録手続きの際に必須の書類です。

ステップ2:自賠責保険の再加入

公道を走るためには、自賠責保険の加入が法律で義務付けられています。保険会社やディーラーで加入手続きを行います。

ステップ3:車検の取得

一時抹消登録した車は車検が切れているため、新たに車検を取得する必要があります。自賠責保険に加入した上で、運輸支局の検査場指定工場に車を持ち込み、検査を受けます。この際、仮ナンバーを取得して車を検査場まで移動させる必要があります。

ステップ4:運輸支局での本登録手続き

車庫証明、自賠責保険、そして車検に合格した上で、いよいよ本登録の手続きです。

再登録に必要な書類チェックリスト

再登録には、一時抹消登録の時以上に多くの書類が必要となります。

  • 新規登録申請書: 運輸支局の窓口で入手できます。
  • 手数料納付書: 必要な印紙を貼り付けます。
  • 自動車重量税納付書
  • 一時抹消登録証明書: 絶対に必須です 紛失した場合は基本的に再発行はできません。
  • 印鑑証明書(発行後3ヶ月以内)
  • 譲渡証明書
  • 所有者の委任状:代理人による申請の場合。
  • 使用者の委任状:申請書に使用者の記名があれば不要。
  • 自動車保管場所証明書(車庫証明書): 発行後約1ヶ月以内のもの。
  • 保安基準に適合していることが確認できる書面: 車検証など。
  • 自賠責保険証明書
  • 使用者の住所を証するに足りる書面:住民票など。
  • 使用の本拠の位置を証するに足りる書面:継続的に拠点があることが確認できる課税証明書、電気・都市ガス・水道・固定電話料金領収書等

これらの書類を全て揃え、運輸支局で手続きが完了すると、新しい車検証とナンバープレートが交付されます。ナンバープレートを車両に取り付け、封印をしてもらえば、公道を走ることができます。

まとめとよくある質問

手続きの順番をまとめると、車庫証明 → 自賠責保険 → 車検 → 運輸支局での登録となります。一見複雑に思えますが、一つずつ順番に進めていけば問題ありません。

Q&A形式で解説!

Q1:一時抹消登録証明書をなくしてしまったら? A:一時抹消登録証明書は、基本的に再発行できません。なくさないよう、大切に保管しておきましょう。一応救済処置は存在します。

Q2:手続きにはどれくらい費用がかかりますか? A: 手続きにかかる費用は、手数料や印紙代、自賠責保険料など、多岐にわたります。車種や排気量、保険期間によっても変動するため、事前に各機関のホームページなどで確認することをおすすめします。

Q3:手続きを自分で行うのが難しい場合は? A: 自動車の登録手続きを代行してくれる業者(行政書士やディーラーなど)に依頼することも可能です。費用はかかりますが、手間や時間を大幅に節約できます。

一時抹消登録から再登録までの手続きは、事前の準備が鍵となります。この記事が、一時抹消や再登録をお考えの方のお役に立てれば幸いです。


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