建設業の技能検定種類一覧|あなたの専門性を証明する国家資格

建設業の技能検定種類一覧|あなたの専門性を証明する国家資格

建設業界で働く皆さん、自身の技術力を公的に証明したい、キャリアアップを目指したいと考えていませんか?その答えの一つが「技能検定」です。この国家試験は、特定の職業に必要な技能や知識の習熟度を評価し、合格者には「技能士」という確かな称号を付与します。

この記事では、建設業に関連する技能検定の全種類を網羅的にご紹介します。多岐にわたる職種の中から、あなたのスキルに合った検定がきっと見つかるはずです。

1:技能検定とは?建設業における重要性

技能検定は、職業能力開発促進法に基づいて実施される国家検定であり、その技術レベルを公的に証明するものです。建設業界では、多種多様な専門技能が求められるため、個々の職人の技術力を示す重要な手段となります。

  • 技術力の証明: 自身のスキルを客観的に証明でき、転職や昇進に有利に働きます。
  • 信頼性の向上: 資格を持つことで、顧客や取引先からの信頼を得やすくなります。
  • 待遇改善: 多くの企業で、資格手当や昇給の対象となります。

2:建設業の技能検定:職種別全リスト

以下に、厚生労働省が定める技能検定のうち、建設業に関連するすべての職種を一覧でまとめました。
※厚生労働省の技能検定職種一覧表を元に作成しています(建具制作等は含めていません)

1. 建築関連

  • 建築大工: 木造建築物の骨組み、造作、内装工事。
  • とび: 足場の組立・解体、鉄骨の組立てなど高所作業。
  • 左官: 壁や床にモルタル、漆喰などを塗り仕上げる。
  • 鉄筋施工: 鉄筋コンクリートの骨組みとなる鉄筋の加工・組立。
  • 型枠施工: コンクリートを流し込むための型枠の組立。
  • 建築板金: 屋根、外壁、雨どいなどの金属加工と施工。
  • かわらぶき: 日本瓦、セメント瓦、洋瓦など各種瓦の施工。
  • ブロック建築: コンクリートブロックを用いた構造物の施工。
  • タイル張り: 内装・外装のタイル張り工事。
  • 石材施工: 石垣、石積み、石張り、石材加工など。
  • 防水施工: 建築物の屋上、外壁などの防水工事。
  • 配管: 給排水、空調、ガスなどの配管設備の施工。
  • 熱絶縁施工: 配管やダクトなどの熱絶縁工事。
  • 内装仕上げ施工: 内装の床、壁、天井の仕上げ工事。
  • ガラス施工: 建築物のガラス窓、鏡などの取付け。
  • サッシ施工: 窓枠、ドア枠などのサッシの取付け。
  • カーテンウォール施工: カーテンウォールの取付け。
  • 自動ドア施工: 自動ドアの取付け、調整。
  • バルコニー施工: バルコニーの取付け。
  • ウェルポイント施工: 地下水低下工法の一つであるウェルポイント工法の施工。
  • 樹脂接着剤注入施工: コンクリートのひび割れなどの補修作業。
  • 築炉: 炉の築造、解体、補修。
  • さく井: 井戸掘削や地盤改良などの工事。
  • コンクリート圧送施工: コンクリートをポンプで圧送する作業。
  • 路面標示施工: 道路上の白線や標識の施工。
  • 冷凍空気調和機器施工: 冷凍・空調設備の施工。
  • 厨房設備施工: 厨房設備の施工。
  • 枠組壁建築: 木材で作った枠で、壁・床・屋根を施工。
  • 塗装: 建築物の内外壁や鉄部などの塗装工事。
  • 広告美術仕上げ: 広告板などの仕上げ作業。
  • 造園: 公園、庭園、緑地などの造園工事。
  • エーエルシーパネル施工:高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリートパネルを建築物に設置する工事。
  • シャッター施工:防災又は防犯などの目的で使用される重量シャッターの施工
    ※指定試験機関(⺠間機関)において実施

まとめ:あなたのスキルを「見える化」して未来を切り拓く

建設業界における技能検定は、あなたのスキルを公的に証明し、キャリアアップを図る上で非常に有効なツールです。この記事で紹介した多岐にわたる職種の中から、ぜひ自身の専門分野に合った技能検定に挑戦し、確かな技術力を持つ「技能士」を目指してください。
また、技能士と認められることにより、建設業許可の取得の要件の一つである専任技術者となることができます。これから事業を成長させていく中で、建設業許可の取得は非常に役立ちます。

この一覧が、皆さんのキャリアプランを考える上でお役に立てれば幸いです。

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